平和への道のり
今月、ロータリーは中東と北アフリカ地域の平和構築を支援する新たな一歩を踏み出します。
11 月、国際ロータリーと第2420 地区(トルコ)は、トルコ・バチェシェヒシュ大学(BAU)とパートナーシップを結んで新たに誕生するロータリー平和センターの調印式を行います。
この式典は、BAUの新しい平和センターとロータリーの平和構築活動の認知度を高める行事の一つです。また、ちょうどロータリー平和センターが発表されて25 周年に当たり、このプログラムが発表されたのも偶然にも2024
年の国際大会の開催地と同じシンガポール大会でした。BAUでの最初のロータリーフェローの募集は2024 年に開始され、選出されたフェローは25 年初頭に研修を開始します。
プログラムの開始以来、平和センターは1,700 人を超える平和フェローを輩出。フェローはより平和な世界を築くために140 カ国以上で活躍し、次々と世界に希望が生み出されています。
例えば、ウガンダのマケレレ大学の平和フェローであるジェニファー・モンゴメリーさんとゴレット・コムレンべさんは、Magenta Girls Initiative の共同創設者です。この国際的な非政府組織は、有害なジェンダー規範、貧困の
連鎖、ジェンダーに基づく暴力、人身売買そしてトラウマを克服するための支援とツールを、ウガンダの女児と若い女性に提供しています。
マケレレ大学で学んだもう一人のフェローであるンジ・ディバイン・ニャムシさんは、積極的平和についての学びをカメルーンの学生たちに教えています。ニャムシさんは、カメルーンにおける過激主義、オンラインでのヘイト
スピーチ、暴力などを目の当たりにし、ロータリーの積極平和への道のり的平和アクティベーター研修プログラムに関心を持ちました。プログラム修了以来、ヤウンデ・インターナショナル・ビジネス・スクールや、中央アフリカの他団体の
学生に平和に関する授業を行っています。
世界は、平和フェローシッププログラムの修了生のような人材をこれまで以上に必要としています。このニーズに応えるために、私たちは地域の平和構築者に、ロータリーについてもっと知ってもらい、平和フェローシッ
プに申請するよう奨励したりすることができるでしょう。ロータリー会員は、フェローシップ候補者のメンターとなるだけではなく、既に卒業したフェローと協力し、彼らが取り組んでいる活動を、支援することもできるでしょう。
北米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、アジアの平和センターは資金を必要としています。今回のBAUでのプログラムは、オットー&フラン・ウォルター財団からロータリー財団への1,550 万ドルという寛大
な寄付で可能となりました。
この新しいロータリー平和センターは、中東と北アフリカにおける平和構築の取り組みを専門とするフェローのために、平和と開発研究における1 年間の専門能力開発修了証を提供します。
平和とは粘り強く実践していくものであり、希望が根付くための土壌です。しかし、あらゆる旅路と同じように、一歩ずつ進んでいく必要があります。この一歩を、共に歩んでいきましょう。
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